共通鍵暗号とは?特徴と代表的な暗号方式

ITの初心者
『共通鍵暗号』について詳しく教えてもらえますか?

IT・PC専門家
『共通鍵暗号』は、暗号化と復号の際に同じ鍵を使用する暗号方式です。送信者と受信者が同一の鍵を共有する必要があり、その鍵の安全な交換と秘密保持が極めて重要です。

ITの初心者
なるほど、共通鍵暗号には代表的な方式があるのですか?

IT・PC専門家
はい、代表的な共通鍵暗号には、アメリカの国立標準技術研究所(NIST)が策定した「DES」や「AES」があります。これらは一般に『秘密鍵暗号』または『対称鍵暗号』と呼ばれています。
共通鍵暗号とは。
共通鍵暗号は、暗号化と復号の際に同じ鍵を使う暗号方式です。この方式では、送信者と受信者が共通の鍵を所有する必要があるため、鍵の安全な管理と秘密保持が不可欠です。
代表的なものには、アメリカの国家標準技術研究所(NIST)が定めた「DES」や「AES」があり、これらは「秘密鍵暗号」や「対称鍵暗号」としても知られています。
共通鍵暗号の特徴

共通鍵暗号の特徴
共通鍵暗号では、暗号化と復号のプロセスにおいて同じ鍵が使用されます。この鍵は、すべての関係者が安全に共有する必要があります。共通鍵暗号はそのスピードと効率性が特徴ですが、鍵の管理が非常に重要です。もし鍵が盗まれたり、悪用された場合、通信の機密性が大きく損なわれる可能性があります。そのため、強固な鍵管理プロトコルや鍵交換メカニズムが必要不可欠です。
鍵のやり取りの重要性

共通鍵暗号における鍵のやり取りの重要性は非常に高いです。共通鍵暗号方式では、送信者と受信者が同じ鍵を使用するため、鍵の安全な管理と共有が不可欠です。もし鍵が漏洩したり、不正利用されると、暗号化されたメッセージは容易に解読される恐れがあります。そのため、鍵の交換は安全な通信チャネルや信頼できる手段を通じて行う必要があります。交換の際には、第三者による傍受やなりすましを防ぐため、デジタル署名や鍵交換プロトコルといった追加のセキュリティ対策が一般的です。
代表的な共通鍵暗号(DES、AES)

代表的な共通鍵暗号には、DES(データ暗号化標準)とAES(高度暗号化標準)があります。DESは1977年にアメリカの国家標準局(NBS)によって開発されたブロック暗号で、長年にわたり広く利用されてきました。一方、AESはDESの後継として、2001年に米国国立標準技術研究所(NIST)によって採用されたブロック暗号です。AESは高いセキュリティと優れた速度を持ち、現在でも最も広く使用されている共通鍵暗号の一つです。
他の暗号方式との違い(公開鍵暗号)

共通鍵暗号は、送信者と受信者が同じ秘密鍵を用いてメッセージを暗号化し、復号する方式です。一方、公開鍵暗号では、送信者が公開鍵を用いてメッセージを暗号化し、受信者は対応する秘密鍵でそのメッセージを復号します。
この違いは、公開鍵暗号方式では秘密鍵を安全に保管する必要がない点にあります。公開鍵は誰でも利用可能ですが、秘密鍵は受信者のみが保持するため、公開鍵暗号では送信者が受信者の秘密鍵にアクセスする必要がなく、より安全なコミュニケーションが実現します。
共通鍵暗号の利用シーン

共通鍵暗号の利用シーン
共通鍵暗号は、機密性の高い情報を共有する必要がある多様な場面で広く利用されています。以下に代表的な用途を挙げます。
* メッセージングアプリ WhatsApp、Telegram、Signalなどのメッセージングアプリでは、ユーザー間で送信されるメッセージを暗号化するために共通鍵暗号が使用されています。これにより、第三者による不正な傍受や解読を防いでいます。
* 電子メール PGP (Pretty Good Privacy)などの暗号化ソフトウェアを用いることで、電子メールを暗号化し、受信者だけが復号できるようにできます。
* ファイル暗号化 VeraCryptや7-Zipなどのツールを使用して、ハードドライブや取り外し可能なストレージデバイス上に保存されているファイルを暗号化できます。これにより、データの漏洩や不正アクセスから保護されます。
* オンラインバンキング オンラインバンキングにおいては、共通鍵暗号がトランザクションの機密性を保持するために使用され、顧客の金融情報が傍受されることを防ぎます。
* 音声通話とビデオ会議 ZoomやMicrosoft Teamsなどのプラットフォームでは、音声通話やビデオ会議を暗号化するために共通鍵暗号が利用されています。これにより、会話のプライバシーと機密性が確保されます。
