SQLとは?基礎から実践までわかりやすく解説
ITの初心者
先生、SQLって一体何のことですか?
IT・PC専門家
SQLは、Structured Query Language(構造化照会言語)の略称で、データベースを操作するために使用される特殊な言語です。
ITの初心者
データベースを操作するとは、具体的にどういうことを指すのですか?
IT・PC専門家
データベース内に存在するデータに対して、検索や追加、更新、削除といった操作を行うためのコマンドを実行できます。
SQLとは。
「SQL」とは、データベースを操作する際に用いるコンピューター用語であり、一般的には「エスキューエル」と発音されます。
SQLの概要と歴史
-SQLの概要と歴史-
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための特定のプログラミング言語であり、その主な目的はデータベースからデータを検索、挿入、更新、削除することです。
このSQLは、1970年代初頭にIBMによって開発されたSEQUEL(Structured English Query Language)という言語にその起源を持っています。そして1979年には、アメリカ国家規格協会(ANSI)によりSQL-86という最初の標準規格が制定されました。その後、SQLは絶えず進化し続け、現在の最新のバージョンはSQL2016です。
現在、SQLは業界の標準言語として定着し、様々な企業や組織のデータベース管理に広く利用されています。SQLの直感的な文法と高いデータ操作能力により、データ分析、レポート作成、アプリケーション開発などにとって欠かせないツールとなっています。
SQLの基礎構文とデータ操作
-SQLの基礎構文とデータ操作-
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するために用いられる言語です。その基本的な構文には、データの取得(SELECT)、追加(INSERT)、更新(UPDATE)、削除(DELETE)を行うためのコマンドが含まれています。
SELECTコマンドは、データベースから特定のデータを抽出するために使用されます。基本的な構文は「SELECT FROM 」です。たとえば、「SELECT * FROM 顧客」は、顧客テーブルにある全ての列のデータを取得します。
INSERTコマンドは、新しいレコードをデータベースに追加するために使用されます。その構文は「INSERT INTO (, , …) VALUES (, , …)」です。例を挙げると、「INSERT INTO 顧客 (名前, 住所) VALUES (‘田中’, ‘東京’)」は、顧客テーブルに「田中」という名前と「東京」という住所を持つ新しいレコードを追加します。
UPDATEコマンドは、既存のレコードを更新するために使います。構文は「UPDATE SET = , = , … WHERE 」です。例えば、「UPDATE 顧客 SET 住所 = ‘大阪’ WHERE 名前 = ‘田中’」は、顧客テーブルの中で名前が「田中」のレコードの住所を「大阪」に変更します。
DELETEコマンドは、データベースから特定のレコードを削除するために使用されます。その構文は「DELETE FROM WHERE 」です。例えば、「DELETE FROM 顧客 WHERE 名前 = ‘佐藤’」は、顧客テーブル内で名前が「佐藤」のレコードを削除します。
SQLでデータの検索と抽出を行う
データの取得において重要な役割を果たす「SQL」は、データベースから情報を検索し、抽出するために利用される非常に強力なツールです。SQL(Structured Query Language)は、構造化されたデータを操作するための言語であり、データベース管理システム(DBMS)と連携して使用されます。
SQLのSELECT文は、データベースからデータを検索し、抽出するために最も広く使われる文です。このSELECT文では、抽出したい列を指定し、特定の条件に基づいてデータをフィルタリングすることが可能です。WHERE句を使うことで、結果を絞り込み、必要なデータのみを取得することができます。例えば、「SELECT * FROM customers WHERE country = ‘日本’」というクエリは、日本にいる全ての顧客レコードを検索します。
SQLでデータを更新、挿入、削除する
「SQLでデータを更新、挿入、削除する」
SQLを用いることで、データベース内にあるデータを更新、挿入、削除することが可能です。これらの操作はそれぞれ「UPDATE」、「INSERT」、「DELETE」というコマンドを使って実行します。
* -UPDATEコマンド- 既存のレコードのデータを変更します。たとえば、顧客の住所を更新したい場合は、「UPDATE customers SET address = ‘新しい住所’ WHERE id = 123」という形式で記述します。
* -INSERTコマンド- 新たにレコードをデータベースに追加します。たとえば、新しい顧客をデータベースに追加するには、「INSERT INTO customers (name, email) VALUES (‘John Doe’, ‘john.doe@example.com’)」のように記述します。
* -DELETEコマンド- データベースからレコードを削除します。特定の顧客を削除する場合は、「DELETE FROM customers WHERE id = 123」といった形で記述します。
これらのコマンドを適切に用いることで、データベース内のデータを効率よく管理することが可能になります。
SQLでデータを分析するための集計関数
SQL(Structured Query Language)は、データベースからデータを操作、管理するための業界標準の言語であり、データの分析においては集計関数が極めて重要な役割を果たします。集計関数は、グループ内のデータを要約し、合計、平均、最大値、最小値などの情報を提供します。
SQLには、さまざまな集計関数が揃っており、データセットの傾向やパターンを明らかにするために活用できます。例えば、「SUM」関数は特定の値の合計を計算し、「AVG」関数は平均値を、また「MAX」関数は最大値を求め、「MIN」関数は最小値を求めます。
これらの集計関数は、「GROUP BY」句と組み合わせて使用することで、より高度な分析を実現できます。「GROUP BY」句はデータセットをグループ化し、各グループに対して集計関数を適用することで、特定のカテゴリや属性に関連する傾向やパターンを明確に識別できるようになります。