プライベートIPアドレスとは?仕組みや役割を解説

ITの初心者
プライベートIPアドレスについて詳しく教えてもらえますか?

IT・PC専門家
プライベートIPアドレスとは、主にプライベートネットワーク内で使われるIPアドレスのことです。

ITの初心者
つまり、プライベートネットワーク内でだけ使用するということですね?

IT・PC専門家
その通りです。インターネットからはアクセスできないため、内部ネットワークで安全に利用できます。
プライベートIPアドレスとは。
IT用語である「プライベートIPアドレス」は、しばしば「プライベートアドレス」とも呼ばれます。
プライベートIPアドレスとは

-プライベートIPアドレスとは-
プライベートIPアドレスは、特定のネットワーク内でのみ利用されるIPアドレスです。そのため、インターネット上では認識されず、公衆ネットワークからのアクセスはできないように設定されています。これらのアドレスは、主に企業や家庭などのプライベートネットワークで使用され、内部通信をスムーズにするためにコンピュータやサーバー、その他のデバイスに割り当てられます。プライベートIPアドレスの利用は、パブリックネットワークの混雑を軽減し、セキュリティを向上させる目的があります。プライベートネットワークに存在するデバイスは、パブリックIPアドレスを持たないため、インターネットから直接アクセスされることがなく、このことがセキュリティリスクを大幅に減少させ、外部からの攻撃を防ぐ効果があります。
プライベートIPアドレスの割り当て範囲

プライベートIPアドレスの割り当て範囲は、インターネット上のすべてのデバイスにユニークなアドレスを割り当てるために、国際標準化機構(ISO)によって明示されています。これらのアドレスはプライベートネットワーク内での使用を目的としており、他のネットワークからは到達できないように設計されています。
プライベートIPアドレスは、以下の3つの範囲に割り当てられています。
* -10.0.0.0 ~ 10.255.255.255-
* -172.16.0.0 ~ 172.31.255.255-
* -192.168.0.0 ~ 192.168.255.255-
これらの範囲に含まれるIPアドレスは、主にプライベートネットワークや家庭内のルーターで広く使用されています。プライベートIPアドレスは、インターネット上の他のデバイスと直接通信することはできませんが、同じネットワーク内の他のデバイスとは問題なく通信できます。
プライベートIPアドレスの仕組み

プライベートIPアドレスの仕組みは、内部ネットワーク内でデバイスを識別するために使用されるアドレスの集まりです。これらのアドレスは、インターネット上には公開されません。プライベートIPアドレスは家庭内ネットワーク、企業のイントラネット、またはキャンパス内のネットワークなど、特定の閉じられたネットワーク内でのみ利用されます。
プライベートIPアドレスは、以下の特定の範囲から割り当てられています。
* 10.0.0.0 – 10.255.255.255
* 172.16.0.0 – 172.31.255.255
* 192.168.0.0 – 192.168.255.255
これらのプライベートIPアドレスは、ルーターを介して外部ネットワークに接続する際に、パブリックIPアドレスに変換されます。このパブリックIPアドレスは、インターネット上でデバイスを識別する重要な役割を果たします。
プライベートIPアドレスの役割

-プライベートIPアドレスの役割-
プライベートIPアドレスは、プライベートネットワーク内でのみ機能する、つまりインターネットにさらされないローカルアドレスです。その主な役割は、同じネットワークに接続された複数のデバイス間での通信を可能にすることです。
プライベートIPアドレスは、IPアドレスの枯渇を防ぐという重要な役割も担っています。インターネットに接続されるパブリックIPアドレスは限られており、すべてのアクティブなデバイスの要件を満たすことはできません。そのため、プライベートIPアドレスを利用することで、内部ネットワーク内では同じIPアドレスを繰り返し使用することが可能になります。
プライベートIPアドレスの利点と欠点

-プライベートIPアドレスの利点と欠点-
プライベートIPアドレスは、閉じたネットワーク内でのみ使用されるIPアドレスであるため、ルーターやファイアウォールを使用して外部からのアクセスを制限できます。この特性は、内部ネットワークのセキュリティを向上させるのに大いに寄与します。また、プライベートIPアドレスを使用することにより、NAT(ネットワークアドレス変換)を利用して複数のデバイスを1つのパブリックIPアドレスに接続でき、これによってパブリックIPアドレスの消費を抑えることができます。
しかし、プライベートIPアドレスにはいくつかの欠点もあります。まず、閉じたネットワークの外部からはアクセスできないため、インターネットに直接接続することはできません。また、プライベートIPアドレスは重複するリスクがあるため、同じネットワーク内でアドレスの重複が発生すると、ネットワーク障害が起こる可能性が高くなります。さらに、プライベートIPアドレスは外部からの攻撃に対して脆弱性を持つこともあり、外部ネットワークからのアクセスは制限されていますが、マルウェアやハッキングの手段によって侵入されるリスクが常に存在します。
