シフトJISコードとは?
ITの初心者
シフトJISコードについて詳しく教えていただけますか?
IT・PC専門家
シフトJISコードは、マイクロソフトが開発した日本語用の文字コード体系の一つです。
ITの初心者
JISコードとは具体的に何が違うのでしょうか?
IT・PC専門家
JISコードを改良した結果、漢字を含むすべての文字が16ビットの情報量を用いて表現できるようになりました。これにより、より多くの文字を扱うことが可能になっています。
シフトJISコードとは。
「シフトJISコード」とは、日本語向けの文字コード体系の一つで、マイクロソフトによって開発されました。このコードは、従来のJISコードを改良し、漢字に加えてアルファベット、数字、記号など、すべての文字を16ビットで表現できる特性を持っています。最大で65536文字を扱えることが大きな特徴です。シフトJISコードは、マイクロソフトの「Windows」オペレーティングシステムをはじめとする多様なプラットフォームで広く利用されています。また、別名として「S-JIS(エスジス)」や「MS漢字コード」とも呼ばれています。
シフトJISコードの概要
-シフトJISコードの概要-
シフトJISコードは、日本語の文字をコンピュータで効果的に処理するために開発された文字コードです。1978年に電信電話公社(現在のNTT)が制定し、その後日本の標準的な文字コードとして広く普及しました。
このシフトJISコードは、英数字や特殊記号を1バイトで、そして日本語の文字を2バイトで表現する2バイト文字コードの形式を取っています。そのため、「全角文字」として日本語を扱える文字と、「半角文字」として英数字を表現できる両方の機能を持っています。
日本語文字はJIS X 0208で定められた漢字コードに基づいて符号化されており、英字系の文字は標準的なASCIIコードが用いられています。
JISコードとの違い
JISコードは、日本工業規格によって制定された標準的な文字コードです。それに対して、シフトJISコードはその拡張版であり、JISコードに半角カタカナや一部の記号を追加する形で作成されています。この拡張によって、シフトJISコードはJISコードよりも多くの文字を表現することが可能になり、現在では日本語のコンピュータ処理においてシフトJISコードが広く使用されています。
文字表現方法
文字表現方法
シフトJISコードでは、各文字を2バイトで表現し、1バイト目はその文字の区点を、2バイト目は文字の位置を示しています。この区点と位置の組み合わせにより、最大で65,536種類の文字を表現することができます。
具体的には、1バイト目の区点は、0x21から0x7Eまでの範囲で表現され、ここにはアルファベット、数字、記号などが含まれます。そして、2バイト目の位置は、0x21から0x7Eの範囲に加え、0x81から0xFEの範囲も利用されます。後者の範囲には、日本語の漢字、ひらがな、カタカナなどが含まれています。
使用されているプラットフォーム
使用されているプラットフォーム
シフトJISコードは、主にWindowsオペレーティングシステムで利用されています。Microsoft Windows 93から始まり、Windows 10に至るまでのすべてのバージョンで使用されており、日本語版Windowsの標準文字コードとして広く採用されています。また、一部の古いゲームやソフトウェアでもこのコードが使われており、現在でも互換性を保つために一部のシステムで利用されています。しかし最近では、Unicodeが国際的に標準化される中で、シフトJISコードは次第に置き換えられつつある状況です。
別名
別名
シフトJISコードは、他の名前でも知られています。その一つは「CP932」であり、これはMicrosoft Windowsで使用されているコードページ番号を示しています。また、「MS932」とも呼ばれ、マイクロソフトによって開発された事実を反映しています。さらに、「MS-Kanji」という名称でも知られており、これはこのコードがもともと日本語の文字表現のために開発されたことに由来しています。