「Googleスプレッドシート」QUERY関数を使いこなす基本ガイド

GoogleスプレッドシートのQUERY関数の基本についての質問と回答

ITの初心者

QUERY関数って何ですか?どう使うのかよく分からないのですが。

IT・PC専門家

QUERY関数は、GoogleスプレッドシートのデータをSQLライクな構文で検索・抽出するための機能です。データのフィルタリングや集計が簡単にできるので、特に大量のデータを扱う際に便利です。

ITの初心者

具体的にどのような場面で使うと良いのでしょうか?

IT・PC専門家

例えば、売上データから特定の商品の売上を抽出したり、特定の条件を満たすデータの集計を行う場合に非常に役立ちます。データ分析やレポート作成において、効率的に情報を整理できます。

GoogleスプレッドシートのQUERY関数とは

GoogleスプレッドシートのQUERY関数は、データベースに対するSQL(Structured Query Language)に似た形式でデータを操作できる強力なツールです。この関数を用いることで、スプレッドシート内のデータを簡単にフィルタリング、集計、並び替えなどが可能になります。

QUERY関数の基本的な構文

QUERY関数の基本的な構文は以下の通りです。

“`
=QUERY(範囲, クエリ, [ヘッダー])
“`

  • 範囲: 操作したいデータの範囲(例: A1:C10)
  • クエリ: データをどのように操作するかを指定するSQLライクな命令(例: “SELECT A, B WHERE C > 10″)
  • ヘッダー: 範囲内にヘッダー行がある場合、その行数を指定します。デフォルトは1です。

QUERY関数の具体的な使用例

ここでは、QUERY関数の具体的な使い方をいくつか紹介します。

1. データのフィルタリング

例えば、A列に名前、B列に売上、C列に地域があるとします。このデータから、売上が1000以上のデータを抽出したい場合、以下のように記述します。

“`
=QUERY(A1:C10, “SELECT A, B WHERE B >= 1000”, 1)
“`

この式では、A列とB列を選択し、B列(売上)が1000以上のデータだけを表示します。

2. データの集計

次に、地域別の売上合計を計算する場合のクエリは次の通りです。

“`
=QUERY(A1:C10, “SELECT C, SUM(B) GROUP BY C”, 1)
“`

このクエリは、C列(地域)ごとにB列(売上)の合計を計算して表示します。

3. データの並び替え

データを売上の降順に並び替えたい場合、次のように記述します。

“`
=QUERY(A1:C10, “SELECT A, B ORDER BY B DESC”, 1)
“`

このクエリでは、A列とB列を選択し、B列を基準に降順で並び替えます。

QUERY関数の応用

QUERY関数は、単なるデータの抽出だけでなく、複雑な条件によるデータ分析も可能です。以下にいくつかの応用例を挙げます。

1. 複数条件でのフィルタリング

複数の条件を使ってデータをフィルタリングすることもできます。例えば、売上が1000以上かつ地域が「東京」のデータを抽出する場合、次のように記述します。

“`
=QUERY(A1:C10, “SELECT A, B WHERE B >= 1000 AND C = ‘東京'”, 1)
“`

2. データの結合

異なるシートのデータを結合して分析することも可能です。例えば、シート1のA列とB列、シート2のA列とC列を結合したい場合、次のように記述します。

“`
=QUERY({シート1!A:B; シート2!A:C}, “SELECT Col1, Col2”, 1)
“`

このように、QUERY関数を活用することで、スプレッドシート内のデータを柔軟に操作し、必要な情報を効率的に抽出することができます。

まとめ

GoogleスプレッドシートのQUERY関数は、データ分析をより効率的かつ直感的に行えるツールです。基本的な構文を理解し、実際に使ってみることで、そのメリットを実感できるでしょう。データのフィルタリングや集計、並び替えなど、さまざまな場面で活用し、データ分析のスキルを向上させてください。

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